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調べないと分からない病気

 気温もあがり、いよいよ行楽シーズンの幕開けですね。本日は、調べないと分からない病気について少しお話しします。世の中には、知って良かったこともあれば、知らなければ良かったということもあります。しかしながら、病気のこととなれば、とにかく早期発見が何より大事だと思います。

 このシーズーのワンちゃん(14歳)は、突然肢がふらつくとの主訴で来院しました。体型がぽよっとしており、腹部がやや緊張していたため、触診では確信をもって明らかな異常を発見することができませんでした。運動失調の原因として脳疾患が強く疑われましたが、スクリーニング検査としてX線検査を実施したところ、脾臓領域に巨大な腫瘤陰影を認め(添付写真赤丸部)、手術により摘出しました(添付写真)。

 幸いにも摘出された脾臓の腫瘤は、腫瘍ではなく血腫(血の塊)でした。ヒトの大動脈瘤をイメージすると分かり易いかもしれませんが、あっても症状を示すことはなく、破裂して初めて症状が出るという病気が動物にも存在します。破裂し、大量出血した時には命に係わることも少なくないため、やはり早期に発見することが最も重要と思われます。

 健康診断でどの検査まで実施するかは、なかなか難しい問題です。飼い主さんの中には、血液検査のみを希望される方もかなり多いのですが、この検査のみで異常を検出するには限界があります。やはり時折、画像検査も実施することが重要だと考えます。

  図2.jpg 図1.jpg

  2022/04/25   スタッフ
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