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動脈血栓塞栓症

 久しぶりのブログ更新です。昨日、今日と暖かい日でしたが、これから冬も本番へ向かおうとしております。季節ごとに多い疾患について触れてきましたが、動物でも寒さと血のめぐりに関連があることは否定できません。血液の循環が滞ったり、体内で異常な血液の流れが起こると血の塊(血栓)が形成されやすくなります。

 ヒトでは、脳血管に血栓が詰まることによる脳梗塞や、心臓を養っている冠血管に詰まることによる心筋梗塞が圧倒的に多いです。一方、動物では内股へ走る動脈を閉塞することが多くみられ、この疾患を動脈血栓塞栓症と呼びます。もちろん、その他の部位で起こることがないわけではありません。

 本疾患は、心筋症(心臓を構成する心筋が異常な形態を呈する)を有する猫において高頻度でみられます。本疾患に罹患した猫の多くは、「朝は元気に歩いていたが、帰宅したら後ろ足を引きずっており、足先が冷たい。」などを主訴に来院します。ですので、突然発症する病気といえます。

 診断は、臨床症状に基づき各種検査を行い、超音波検査により血管内に血栓が認められれば、確定します。血栓症の治療法として様々な方法が報告されております。血管に詰まった血栓を摘出する外科的療法や、血栓溶解剤を言われる薬剤を全身または局所投与して、血栓を溶かす血栓溶解療法や、ヘパリンなどの薬剤を用いてこれ以上血栓を作らせないようにする抗血栓療法などがあります。

 血栓症発症時の検査時において、心臓疾患が発覚することが多いのが現状です。したがって、明らかな症状で出てから検査をするのではなく、特に猫の場合、一定の年齢に達した個体や、聴診にて異常が認められる個体は、特に定期的な検診をお薦めしております。血液をかたまりにくくする薬剤などを用いることで、血栓症のリスクを回避できる可能性があるため、心筋症があると分かった場合は、速やかに内服薬の使用をおすすめ致します。

  2014/11/29   スタッフ

矢田獣医科病院

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