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慢性疾患に対するお薬について

ようやく少し雪が積もり、北陸らしい冬といった感じですね。笑。

 本日は、慢性疾患におけるお薬の使い方について、少しお話ししたいと思います。動物にもヒトと同様の病気が数多くあるため、日常的に使用される薬剤の種類も年々増加しております。特に、慢性の病気(心臓病、腎臓病、糖尿病、内分泌疾患、高脂血症etc)では、完治を見込めないものが多く、お薬の力に頼らざる得ない現実があるため、栄養管理とともに、うまく服用していく必要があります。以前は、長期生存が困難であった心臓病も、様々な内服薬の誕生により、動物達の生活の質向上に大きく寄与していると言えるでしょう。

 ところで、調子が良いからといって全く定期健診を受けず同じ薬何年も飲み続けているとどうなるでしょう?この問題には答えがいくつかあります。もちろん、一生涯に渡って飲み続けても生体に悪影響を与えない薬剤もあります。第二に、必要ない薬を飲み続けている可能性です。第三は、さらに他のお薬を追加しなければいけない状態なのに、前の処方を継続してしまっているケースです。

 第二および第三の例として、肺に水がたまる、体がむくむなどの心不全徴候に対して使用される利尿剤があります。利尿剤を使用することにより、体から適度に水が抜ければ、大きく症状は改善されます。ところが、水を引き過ぎると、必要な水も奪われ脱水状態となり、、腎不全などを招来しかねません。第三の場合は、逆に他の利尿剤を追加するか、増量することも検討する必要があります。

 慢性疾患が故に、病気が進行するスピードがゆっくりな場合もあり、元気にみえてもよく調べてみるとかなり病態が進行していることもあるため、注意が必要です。いずれにしても、何年もメンテナンスをしていない車に、そのまま乗り続けること程怖いことはありません。

  2016/01/21   スタッフ

矢田獣医科病院

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