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アトピー

 暑い夏が終わり、心疾患や皮膚疾患を有する動物は大分すごし易い季節になったのではないでしょうか。今回は、アトピー性皮膚炎についてお話し致します。

  ヒトと同様に、動物にもアトピーがあります。この病気は、体内の免疫機構が関与することでアレルギー反応がおき、発症します。症状は何といっても「かゆみ」です。かゆみを起こす皮膚の病気は、細菌、真菌(カビ)および寄生虫などによる皮膚炎等々、アトピー性皮膚炎以外にもたくさんありますので、まずはその個体が本当にアトピー性皮膚炎なのかを診断する必要があります。その他の疾患を除外し、発症年齢、飼育環境および病変部位などを勘案し、アトピー性皮膚炎を疑います。アトピー性皮膚炎には、原因となるアレルゲンが存在するため、原因物質のには特殊な血液検査を実施することもあります。

 自己免疫を関係する疾患ゆえ、完治させることは困難であり、かゆみとの戦いになります。しかしながら、獣医療においても、かゆみを軽減させる様々な治療が実施されるようになってきました。毎日口にするフードは、極めて大きな因子となります。また、皮膚のお手入れ(シャンプー)も重要です。一般のフードやシャンプーは、量販店に行くとどれを買えばよいか迷うほど、たくさんの種類がありますが、アトピー性皮膚炎に罹患している個体には、特別食(処方食)や薬用シャンプーをお薦めしております。その理由として、フードやシャンプーの変更により薬物の助けをなしに症状の改善が得られる場合があるからです。一方、ヒトの食べ物やおやつなどを与えていると、いくらお薬を使っていても本末転倒になりかねません。それでもかゆみが落ち着かない場合は、お薬の力を借りざるを得ないと思われます。

 古くからヒトにおいても使われている薬剤として、ステロイド(外用、内服)があります。非常に切れ味の良いお薬であり、短期間、適正な薬用量で使用する分には優れたお薬ということができます。しかしながら、長期に亘る使用は、肝障害などの副作用を考慮するとお勧めできません。ステロイドを使用している間はかゆみが落ち着いていても、中止すると再発する場合は、屯服的な使い方(かゆい時だけ使用する)や、他剤への変更を検討する必要があります。

 抗ヒスタミン剤は、ステロイドに比べ体への負担が小さいことは優れた点といえます。しかしながら、動物ではヒトほど鮮明な効果が期待できない側面もあります。その他の内服薬として、シクロスポリン(免疫抑制剤)があります。本剤は、効果が十分期待できると同時に、ステロイドと比較して、長期の使用でも副作用が比較的小さいという利点があります。難点は、薬価が高いことです。

 その他、インターフェロンの注射や、減感作療法(アレルゲンを薄めた薬剤を投与し、体を慣れさせる)の注射による治療があります。薬剤以外では、サプリメントを用いた治療があります。

 

  2014/10/25   スタッフ

矢田獣医科病院

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