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多飲多尿について

 久しぶりのブログ更新になります。しばらくさぼっておりました。笑。

今日は、「多飲多尿」という症状についてお話し致します。この症状は、字の通り、異常にたくさんお水を飲み、異常にたくさん尿をするというものです。ヒトでも、大量の飲酒や利尿作用のあるカフェインなどを摂取した際は、尿量が増えるのは生理的な現象ですが、動物においてもこれら以外の理由で頻繁な排尿や、尿の色が薄いなどの徴候は異常といえます。一方、体が脱水状態になると水を欲するのもある意味では生理的なメカニズムと言えますが、犬および猫で1日80~100ml/kg以上の飲水量がある場合、明らかな多飲です。したがって、こうした症状がある動物は、何らかの病気に罹患している可能性があるため、早期の受診をお薦めいたします。

 多飲多尿を引き起こす病気として、腎不全、内分泌疾患(糖尿病などのいわゆるホルモンが関係する病気)、子宮蓄膿症、肝不全、心因性(精神的な問題)などがありますので、体のどこのトラブルで症状が起きているかを見定める必要があります。一方、多飲がなく、夜間に尿もれをするなどの症状は、さらに他の疾患である場合もあるので、注意が必要です。

 前述の疾患のうち、多飲多尿で来院する猫ちゃんで比較的多いのは、腎不全と糖尿病です。特に慢性腎不全は、血液検査で腎臓病が判明する頃には、腎臓という臓器の大半は障害されております。では、早期に腎不全をチェックするためにはどうすれば良いかというと、重要となるのは尿検査です。尿の比重、尿中のタンパクおよび糖の有無などを調べることで、血液検査より早期に異常を発見できるため、犬猫を問わず、血液検査と合わせて健康診断として実施することが望まれます。

 健康診断の目安ですが、ヒトでは年1回程度が標準的でしょうが、動物の場合、年1回の検診は、ヒトで換算すると4年に1回程度に相当するため、長過ぎるといえます。ですので、動物の場合は、見た目には健康であっても半年に1回程度はお薦め致します。

 尿量をご自宅で厳密に把握するのはなかなか困難ですが、飲水量はおおよその量を把握することが可能です。最も簡単なのは、給与した水がどれ位残っているかを調べる方法ですが、もう少し厳密に知りたい場合は、ペットボトル式の給水器をケージなどに装着すれば、一目で飲水量を把握することができるので、有効な方法といえます。

  2014/12/21   スタッフ

矢田獣医科病院

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