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甲状腺の病気

 久しぶりのブログ更新となってしまいました。笑。寒いのは寒いんでしょうけども、雪がふるわけでもなく、はっきりしない天気ですね。今日は、甲状腺のお話しです。

 動物種によってその形態や、左右の甲状腺の繋がり方などは異なりますが、ヒトと同様に動物にも甲状腺があります。甲状腺の主な役割は、甲状腺ホルモン(サイロキシンなど)の分泌です。ここから分泌されるホルモンには、様々な重要な働きがあります。代表的な作用として、脂質の代謝や、元気および活力の向上、心臓機能の維持などがあります。病気の発生頻度も動物種により異なりますが、犬では甲状腺機能低下症が、一方、猫では甲状腺機能亢進症が甲状腺の病気としては多くみられます。

 甲状腺機能低下症の症状として、元気がない、寝ていること多い、食欲にムラがある、心拍数が少ない(徐脈)、肥満、かゆみをあまり伴わない脱毛などがあります。甲状腺ホルモンの分泌が極端に低下した場合、昏睡などを引き起こし、命とりになることもあります。一方、甲状腺機能亢進症では、もの凄い勢いでご飯を食べる、食べる割に太らないまたは痩せていく、攻撃的な性格、嘔吐、多飲多尿などがあります。症状をみてお解かりの通り、低下症と亢進症は真逆の病態です。甲状腺機能亢進症は、ヒトでいうならばバセドウ病がこれに該当します。甲状腺の腫瘍でもホルモンの分泌に何らかの異常を及ぼすことがあります。

 甲状腺機能の評価は、血液検査による甲状腺ホルモンの測定や超音波検査による形態評価を行い、臨床症状と照し合せることにより診断します。しかしながら、他の疾患が根本的な原因として存在しており、二次的に甲状腺機能低下症を引き起こしている場合があるため、診断には注意を要することがあります。甲状腺に根本的な問題がある場合、根治的治療がないため、薬剤投与による甲状腺ホルモンの補充を一生涯にわたり実施する必要があります。甲状腺機能亢進症は、逆に甲状腺ホルモンの働きを抑える薬剤を服用するか、ヨード含有量が極端に抑えられたフードを給餌することなどが治療法となります。猫の甲状腺機能亢進症は、すぐに命を脅かすことは少ないですが、心拍数上昇などによる二次的な影響として心筋の肥大が起き、心臓の寿命を著しく短くすることがあるため、恐い病気であるといえます。

 

  2015/01/15   スタッフ

矢田獣医科病院

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