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2021年11月6日

サプリメントに対する考え方

 すっかり風も冷たくなり、いよいよ冬の始まりでしょうか?気候のせいか、泌尿器系の病気で来院する動物が少し増えたような気がします。

 今日は、サプリメントについて、少しお話してみたいと思います。ヒトの大きな病院では、サプリメント外来と呼ばれる診療科もみられ、ヒトのみならず動物の市場にも無数の商品が現在登場しております。一方、十分なエビデンスがない代物もみられ、使用に際してはよく検討してから、お使い頂ければと思います。

 当病院でも数多くのサプリメント(比較的エビデンスが多くみられる商品を中心に)を取り扱っており、必要に応じて処方させて頂いております。サプリメントは、医薬品と一線を画す存在であり、添付書に効果および効能を謳うことができません。それが故に、処方する側もその使い時に悩むことがあります。どの臓器に主眼を置くかによって使用すべきサプリメントも異なりますが、基本スタンスとして、重篤な疾患では、サプリメントのみで治療しようとするのは不可能もしくは困難です。ある種の整形疾患などでは、関節痛が劇的に改善するなどの効果が得られることもありますが、これは、極めて稀なケースと言えます。近年、増加傾向にある腫瘍疾患においても、抗癌作用が期待できるサプリメントのみで生活の質を向上させるのはおそらく不可能でしょう。では、一体、いつから服用すれば良いのかということになりますが、やはり、病気の予防として使用すべきではないかと思います。重篤な状態になったら、まず標準的な治療を実施し、病態が落ち着いたところで治療と並行してサプリメントの使用を開始するべきではないかと思います。獣医師側も、サプリメントの効果を実感できないケースが多々ありますが、もしかしたら、使用すべき時期を逸していた可能もあります。飼い主様のみで、使用すべき時期を判断することは困難かもしれませんので、その際は、健康診断も兼ねてご相談頂ければ幸いです。

 

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